ホームセンターやインターネット上には、鳩を追い払うための、様々な対策グッズが溢れています。CDや磁石、フクロウの置物から、超音波発生装置まで、その種類は多岐にわたります。しかし、藁にもすがる思いで購入したものの、「全く効果がなかった」という、悲しい声が後を絶たないのも事実です。これらのグッズは、本当に効果があるのでしょうか。結論から言うと、「被害のレベルと、鳩の慣れ具合による」というのが答えになります。鳩被害の初期段階、すなわち、鳩がまだその場所を時々立ち寄る「休憩場所」として認識しているレベルであれば、これらの忌避グッズは、一定の効果を発揮する可能性があります。鳩は非常に臆病な鳥であるため、見慣れない物体や、キラキラと光るもの、あるいは不規則な動きをするものに対して、最初は警戒心を抱きます。フクロウの置物も、天敵の存在を擬似的に示すことで、一時的に鳩を遠ざけることができるでしょう。しかし、鳩対策の最も難しい点は、彼らが非常に「学習能力が高い」ということです。数日間、その場所を観察し続け、「あのキラキラ光る物体は、自分に危害を加えない」「あのフクロウは、全く動かない偽物だ」と学習してしまうと、それらのグッズは、もはやただの風景の一部と化し、その効果は完全に失われてしまいます。超音波発生装置についても、その効果は科学的に証明されておらず、多くの専門家は懐疑的です。鳩がその場所に強い執着心を持ち、「ねぐら」や「巣」として認識してしまった段階では、これらの手軽なグッズだけで問題を解決するのは、極めて困難であると言わざるを得ません。これらのグッズは、あくまでも被害の初期段階における「威嚇射撃」のようなもの。本格的な侵攻が始まってしまった場合は、防鳥ネットの設置といった、より物理的で、確実な対策へと、戦略を切り替える必要があるのです。
鳩対策グッズ、本当に効果はあるの?