家の中に蜂が侵入してきた場合、まず確認したいのがその蜂の種類です。蜂の種類によって、攻撃性や毒の強さが異なり、対処法も変わってきます。ここでは、家に入ってくる可能性のある主な蜂の種類と、それぞれの危険度、遭遇時の注意点について解説します。最もよく見かける可能性のある蜂の一つが「ミツバチ」です。体長は1センチ強で、全体的に丸みを帯び、毛深いのが特徴です。性格は比較的おとなしく、こちらから刺激しない限り、積極的に人を刺すことは少ないです。ただし、巣を守る意識は強いため、巣の近くでは注意が必要です。家の中に迷い込んできた場合は、毒性もそれほど強くないため、比較的安全に窓から逃がすことができるでしょう。次に、「アシナガバチ」です。体長は1.5センチから2.5センチ程度で、ミツバチよりも細長く、脚が長いのが特徴です。黄色と黒の縞模様があります。ミツバチよりは攻撃性が高く、巣に近づいたり、刺激したりすると襲ってくることがあります。毒性もミツバチより強く、刺されると激しい痛みを伴います。家に入ってきた場合は、ミツバチよりも慎重に対応し、刺激しないように注意しながら窓から逃がすか、難しい場合は殺虫剤の使用や専門業者への依頼を検討しましょう。最も注意が必要なのが「スズメバチ」です。体長は2センチから4センチ以上にもなり、アシナガバチよりも大きく、がっしりとした体つきをしています。頭部が大きく、顎の力も強いです。非常に攻撃性が高く、巣に近づかなくても、威嚇や攻撃をしてくることがあります。毒性も非常に強く、刺されると激しい痛みや腫れを引き起こし、アナフィラキシーショックを起こす危険性もあります。もし家の中にスズメバチが入ってきた場合は、絶対に自分で対処しようとせず、すぐにその部屋から避難し、専門の駆除業者に連絡してください。わずかな刺激でも非常に危険です。これら以外にも、クマバチ(大型だがおとなしい)やドロバチ類など、様々な蜂がいますが、家の中で遭遇した場合、正確な種類を見分けるのは難しいかもしれません。基本的には、「大きな蜂」「黄色と黒の縞模様がはっきりしている蜂」には特に注意し、刺激しないように慎重に行動することが重要です。